「宜しくお願いします」という瞬間って、意外と多いですよね。自己紹介以外ににも何かをお願いしたり、ビジネスだとメールの締めくくりの一言として使われることも。
中国語では1.自己紹介で使う「よろしく」と、2.依頼する時の「よろしく」で、使う単語が変わります。
そんな万能な「よろしくお願い致します」を中国語で伝える言葉をお伝えします。漢字・ピンイン・読み方をしっかり学んでいきましょう!
自己紹介で「宜しくお願いします」と伝える時
「面倒を見てください」の”请多关照”
自己紹介の場で「宜しくお願いします!」と挨拶する時に
よく使われるのは「请多关照」です。
请多关照
チンドゥオグゥアンザオ
请多多关照
チンドゥオドゥオグゥアンザオ
中国語は2回音を重ねることでリズムを付けて言い易くしたり、強調することができ
“请多多关照”と”多”を2回言うことも多いです。
どちらも正しい表現なので、使い易い方を使ってください。
「面倒を見てください」→「宜しくお願い致します」という意味合いです。
一般的な自己紹介の場では、上の2つのフレーズが良く使われます。
「教えてください」の”请多指教”
“请多关照”以外にも「よろしく」と、伝える言い方があります。
请多指教
チンドゥオズージャオ
请多多指教
チンドゥオドゥオズージャオ
以上の二つは
「ご指導の程、お願い致します」→「宜しくお願い致します」という意味合いを持ちます。
何か教えてほしいことがあるとき、転勤などで知らない土地にやってきたときや職場の上司・先輩に向けて、学校の先輩や先生に向けて使うと便利です。
「手助け下さい」の”请多帮助”
さらに、普段聞くこと余りありませんが
请多帮助
チンドゥオバンズゥー
といった表現もあります。
「色々と手助け下さい」→「宜しくお願い致します」という意味合いを持ちます。何かしら助けてもらう場面が多い時、例えば引っ越し時やボランティアに来てもらった時、などに使えます。
3つのパターンの内、どの言い回しでも「宜しくお願い致します」と伝えることが出来ますが
それぞれ、少しだけニュアンスが異なるので、自分の立場を考えながら使ってみましょう!
元々「宜しくお願いします」は中国語になかった
実は中国語の「宜しくお願いします」という“请多关照”は日本人のあいさつを中国語に訳したもので、昔は無かったそう。
そのため、初対面の挨拶として使うことはできますが、お願いごとをするときの「宜しく!」といった意味合いでは使えません。
日本語の「お見知りおきを」といった挨拶時にはマナーとして使われる「宜しくお願い致します」ですが、中国語の“请多关照”“请多指教”はこれから実際にお世話になるうえで、「面倒を見てください」「是非教えてください」とお願いするニュアンスが強いです。
どんな場面で使われるのか
ビジネスや自己紹介の時に使われます。
少し固めのニュアンスがあるので、友人の紹介で知り合った人に向かって”请多指教!”ということはほとんどありません。ビジネスでの自己紹介や、全く知らない人の中一人で自己紹介といった正式な挨拶の時に使われます。
因みに私は、留学時に日中交流会などのイベントで、1人1人立って自己紹介をするといった時に使いました!
友達の紹介などでのあいさつでは、「你好」+自分の名前を簡単に伝えるくらいで問題ありません。
お願いするときの「宜しく」
人にお願いするときは“拜托”=「お願いする」という単語を使います。
Bàituō nǐ
拜托你
バイトゥオーニー
より丁寧にお願いをする場合は
Bàituō nín
拜托您
バイトゥオーニン
拜托您了
バイトゥオーニンラ
目上の方やあまり親しくない人、ビジネスでのお付き合いの場合は
あなたの丁寧語である“您”を付けると丁寧に聞こえます。
ラフにお願いするときの「よろしく」
もっとラフにお願いをしたい!友人同士での「おねがい!」の表現は
拜托
バイトゥオー
Bàituōle
拜托了
バイトゥオーラ
です。
“您”や“你”といった人称名詞が無くても相手に伝わります。
ただ取引先や目上の方、親しくない方に言うと少し失礼に聞こえてしまうのでご注意を!
请多关照と拜托你了の使い分け
2つも言い方のある「よろしく」
“请多关照”と“拜托你了”ってどうやって言い分けたらいいの?と思われる方もいるかもしれません。
実は、どっちをこの場合は使えばいいんだ!と私は悩むことがあったのですが、
自己紹介の時に使うのは
请多关照(Qǐng duō guānzhào)/宜しくお願い致します。
人にお願いするときに使うのは
拜托你了 (Bàituō nǐle)/よろしく頼む、お願いだよ。
と覚えると、使い分けが上手くいきました!
初めて挨拶する時は“请多关照”です。
しっかり使い分けをすることで、コミュニケーションをよりスムーズに行っていきましょう!
▼中国語を本格的に学びたい方へ

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