出張や留学で訪れることのある中国は、2023年8月末より新型コロナウイルスの特別検疫が撤廃により、中国への入国が以前よりも簡単になりました。
しかし2020年3月31日より、日本国籍に対する15日以内の訪中査証免除措置は暫定的に停止されており、中国への入国には「ビザ」が必要です。
申請方法は、オンラインで申請書を作成し、コピーして中国ビザ申請センターへ提出します。※その他書類も別途必要
今回は、中国ビザを申請する際に必須な「中国ビザオンライン申請表」の書き方を解説していきます。
中国ビザ申請方法:必要な書類
2024年現在、日本国籍の方は、中国への入国に一律ビザの取得が必要です。
ビザを申請する際に、いくつか書類が必要です。
中国国籍の方は、上記のほかにビザを取るのが初めてかどうかによって、必要な書類が異なります。
また、申請するビザによって、追加で書類の提出が必要です!
各ビザで必要な書類は、下記をチェック!
中国ビザのオンライン申請書の書き方は?
中国ビザを申請するサイト
中国ビザは「Chinese Visa Application Service Center」の公式サイトより申請を行います。
※2024年6月9日に公式サイトがリニューアルされ、オンライン申請表がアップデートされました。
以前と入力方法が異なるので、ご注意ください。
オンライン申請書は、下記の流れでアクセスします。
1.TOPページにある「パスポートの種類を選択してください」から、持っているパスポートの種類を選択します。
2.手持ちパスポートの有効期限を選択します。
※「6か月未満」を選択した場合忠告文が出るため、6か月未満のパスポートをお持ちの方は、更新を行いましょう。
3.中国への到着日を選択します。
4.中国への渡航目的を選択します。(目的によって申請するビザが変わります)
中国の渡航目的として選べる選択肢は下記です。
(L)観光 |
(F)交流、訪問、その他の関連活動 |
(M)ビジネス |
(Q1)中国国民または中国永住資格を有する外国人の家族または親族(中国滞在期間180日以上) |
(Q2)中国国民または中国永住資格を有する外国人の家族または親族(中国滞在期間180日未満) |
(S1)中国の在留資格を持つ外国人の家族、またはその他の私的理由により中国に滞在する必要があるもの(中国滞在期間180日以上) |
(S2)中国の在留資格を持つ外国人の家族、またはその他の私的理由により中国に滞在する必要があるもの(中国滞在期間180日未満) |
(Z)就労 |
(X1)長期留学(180日以上) |
(X2)短期留学(180日未満) |
(J1)外国の報道機関の中国駐在外国人記者 |
(J2)短期取材で中国を訪れる外国人記者 |
(C)乗務員 |
(G)トランジット |
(D)永住 |
(R)高度外国人材 |
5.申請するビザの種類を選択すると、「ビザ申請表入力へ進む」というボタンが出るので、ボタンをクリックします。
6.初めての申請の場合、「個人登録」が必要となります。「個人登録」を行いましょう。
メールアドレス・条件に満たしたパスワードを入力し、メールアドレス宛に届いた認証コードを入力します。
登録が完了すると、申請表画面に移ります。
7.「過程」で注意事項等を確認し、「読書が完了し、フォームに記入し始めました」をクリックします。
8.申請表入力手順が表示されるので、「申請表を提出するビザセンター」を選択し、同意ボタンにチェックを入れ、記入するボタンをクリックします。
上記の流れで、申請書入力画面が表示されます。
顔写真のアップロード方法
中国ビザの申請の際に、顔写真のアップロードが必要です。
「1.1 写真をアップロードする」の項目で、「写真アップロード」のアイコンをクリックし、背景の白い顔写真をアップロードします。
2.写真に対して、青い丸枠が2つ出てきます。
内側の丸枠があご下にくるように、写真の大きさを青い矢印のマークを左右に動かすことで、調整します。
3.画像調整が終わったら、「Finish」のボタンを押します。
4.その後、入力画面上で「写真アップロード成功」の文字が出ていたら、アップロードは完了です。
その他の文言が出た場合は、やり直しになるので、ご注意ください!
写真アップロードはエラーが起きやすく、必ず下記の条件を守った画像データを準備してください。
また、ネックレスやピアスをつけていたり、髪が目にかかっているものもNGです。
詳しい画像の規定は、こちらから確認しましょう!
「個人情報」入力画面
それでは、中国ビザのオンライン申請書の「個人情報」の登録画面から、書き方を解説していきます。
※以前は第一部~十部まであった入力画面は、「個人情報」「申請内容」「渡航情報」「その他」の4つのパートに短縮されました。
まず、第一部分を開くと、上に申請番号が表示されます。
中国ビザは、途中保存をしながら書き進むことが出来ますが、再度修正する際には「申請番号」と途中で記入する「パスポート番号」が必要となります。
必ずメモしておきましょう!
1.1写真をアップロードする:「アップロード」をクリックし、写真をネット上にアップロードします。
1.2氏名:パスポートと同じアルファベット表記で記入してください。
※通称名や旧名がある方や、元々中国籍だった方は、中国籍名も入力してください。
1.3 生年月日:生年月日を選択します。
1.4 性別:性別を選択します。
1.5 出生地:出身地の「国名」を選択し、「都道府県」「市」をアルファベットで入力します。
1.6 婚姻状況:自身の婚姻状況を選択します。
1.7 国籍および永住権:国籍のある「国名」を選択し、身分証ID番号は「該当なし」にチェックをいれます。
下記に関して、保有している場合は、「はい」を選択して詳細を記入してください。
・他の国(地域)の永住権を持っているか
・過去に他の国籍または在留資格を取得したことがあるか
1.8 パスポート情報:ご自身のパスポートに該当するものを選択してください。
通常の場合は、「普通」を選択してください。
それ以外に、下記を入力しましょう。
・パスポート番号
・パスポートの発行国または地域
・発行場所(都道府県)
・有効期限
※6か月以上残期限が無い場合は、ビザの許可が下りないのでご注意ください。
1.8に関する情報は、パスポートの顔写真ページに記載があるので、確認しながら記入しましょう!
パスポート交付官庁(都道府県)番号一覧
01 | 北海道 | 02 | 青森県 | 03 | 岩手県 | 04 | 宮城県 |
05 | 秋田県 | 06 | 山形県 | 07 | 福島県 | 08 | 茨城県 |
09 | 栃木県 | 10 | 群馬県 | 11 | 埼玉県 | 12 | 千葉県 |
13 | 東京都 | 14 | 神奈川県 | 15 | 新潟県 | 16 | 富山県 |
17 | 石川県 | 18 | 福井県 | 19 | 山梨県 | 20 | 長野県 |
21 | 岐阜県 | 22 | 静岡県 | 23 | 愛知県 | 24 | 三重県 |
25 | 滋賀県 | 26 | 京都府 | 27 | 大阪府 | 28 | 兵庫県 |
29 | 奈良県 | 30 | 和歌山県 | 31 | 鳥取県 | 32 | 島根県 |
33 | 岡山県 | 34 | 広島県 | 35 | 山口県 | 36 | 徳島県 |
37 | 香川県 | 38 | 愛媛県 | 39 | 高知県 | 40 | 福岡県 |
41 | 佐賀県 | 42 | 長崎県 | 43 | 熊本県 | 44 | 大分県 |
45 | 宮崎県 | 46 | 鹿児島県 | 47 | 沖縄県 |
1.9 現在の職業:現在の職業を選択します。
下記の職業から選択しましょう。
・会社員
・芸能人
・工場作業員/農家
・学生
・議員
・政府関係者
・NGO非政府組織職員
・軍人
・宗教関係者
・マスコミ業界者
・乗務員
1.10 年収:年収を入力してください。
年収を入力する際に、「人民元」「USドル」「ユーロ」の3つでしか入力が出来ないため、自身の年収をいずれかの通貨で計算してから入力しましょう。
1.11 過去5年間の職歴(直近の職業から過去にさかのぼって記載してください):5年間の間に勤めた会社や電話番号を入力してください。
国番号は、日本の場合「81」を入力してください。
1.12 最終学歴:学校名・学歴/学位・専攻を入力してください。
学歴/学位は下記から選択できます。
・専門学校または大学の学歴
・大学院又は同等の学歴
・博士課程またはそれ以上の学歴
1.13 現住所:現在お住いの「国名」を選択し、「都道府県」「市」「郵便番号」「町名及び番地」「携帯番号」「電話番号」「メールアドレス」を英数字で入力します。
電話番号の国番号は、日本の場合「81」を入力してください。
1.15 父親:ご自身の父親の「姓」「名」「国籍」「生年月日「住所」を入力し、「中国在住か否か」を「はい」「いいえ」で回答してください。
父親がいない場合、「該当なし」にチェックを入れましょう。
1.16 母親:ご自身の母親の「姓」「名」「国籍」「生年月日「住所」を入力し、「中国在住か否か」を「はい」「いいえ」で回答してください。
母親がいない場合、「該当なし」にチェックを入れましょう。
1.17 子供:ご自身の子どもの「姓」「名」「国籍」「生年月日「住所」を入力し、「中国在住か否か」を「はい」「いいえ」で回答してください。
子どもがいない場合、「該当なし」にチェックを入れましょう。
※「該当なし」にチェックを入れた場合、「理由の記入」が必須です。英語または中国語で入力しましょう。
1.18 両親以外の直系親族は、中国にいますか:ご自身の親戚に中国に住んでいる人がいる方がいるかを「はい」「いいえ」で選択してください。
「申請内容」入力画面
2.1 ビザ申請の種類と中国渡航目的:ビザを申請する種類を選んでください。※一番最初にHP上で選択した渡航目的が表示されています。異なる場合は、変更してください。
※Lビザ(観光ビザ)の場合、「個人旅行」「団体旅行」のどちらなのかを選択してください。
2.2 ビザ申請情報:「何か月以内に中国に行くか」「中国への入国回数」「入国時の予定滞在日数」を入力してください。
滞在日数が決まっていない場合、最大30日までの数字を入力しましょう。
※招聘状が必要なビザは、招聘状に記載されている期間と同じ日数を必ず記入してください。
ビザ申請の基本情報に関して、最終的な入国回数・有効期限・滞在日数は、中国大使館・領事館が決定します。
そのため、申請内容と一致しない場合があります。
2.3 申請タイプ:申請から許可が出るまでのスピード感を「普通」または「加急」のいずれかを選んでください。
※「加急」を選んだ場合、追加で費用が掛かります。
2.4 渡航日程中国入国日・到着する車両/船/飛行機の便名・到着都市・到着地区県(空港や港・駅がある地区)を入力してください。
また、滞在都市・滞在地区県・住所・滞在する都市への到着日・出発日・中国を出発する日・出発する車両/船/飛行機の便名・出発する年・出発区県を入力してください。
※都市を移動する場合は、「滞在先を追加する」をクリックして、1つずつ入力してください。
・到着地区県・出発区県は空欄でもOK。記入する場合は、空港がある区を選択。
・滞在都市 滞在地区:
滞在するホテル・マンション・会社のある都市名や区/県を選択。
※渡航区/県(例:朝陽区)は省略可能
・住所:ホテル名や会社住所を入力
・入国日:渡航日時と一致させる
※招聘状がある場合は、招聘状の日程と一致させる
「渡航情報」入力画面
3.1 中国の招聘者/連絡担当者または組織:
招聘状ありでビザを申請する場合は、氏名・続柄・電話番号・メールアドレス・中国国内の都道府県・市・郵便番号を入力してください。
観光ビザなど招聘状無しで申請する場合は、「該当なし」を選択しましょう。
3.2 緊急連絡先:緊急連絡先を入力してください。日本国内・中国国内どちらでも可。
親族者や勤務先が望ましいですが、友人情報でも問題はありません。
※同一行程を共にする人は、緊急連絡先にはできません。
3.3 この渡航の費用は誰が負担しますか:「自己」「その他」「会社または組織」から選択してください。
商用Mビザや就労Zビザは、「会社または組織」を選択の上、会社の情報を入力します。
・続柄:勤務先や所属企業
・住所:Mビザは日本国内、Zビザは中国国内の住所を入力
・国:企業のある国を選択
その他ビザは、「自己」を選択しましょう。
※招聘状に記載の旅費負担者と一致しなければなりません。
3.4 併記者:日本のパスポートの場合、「いいえ」を選択してください。
3.5 中国を訪れたことはありますか:「はい」「いいえ」を選択してください。
3.6 過去に取得した中国ビザの情報:過去に中国ビザを取得していた場合は、「はい」を選択したうえで情報を入力してください。
取得歴がある場合は、最新のビザの情報を入力します。
・ビザ番号
・発行地(例:東京
・発行日
・中国ビザ申請時、両手10本の指紋採取をしたか
・外国人居留許可証を取得しているか
3.7 他の国の有効なビザ:有効期限内のビザがある場合、その国をすべて選択します。
※ビザ申請が下りない場合があるため、ビザを所有している場合、必ず入力しましょう。
3.8 過去12か月以内に訪問した国はありますか:過去1年間で海外に行っている場合は、その国をすべて選択します。
※申請時のパスポートに出入国スタンプがある国名は、必ず記入しましょう(直近12か月以内の国に限る
「その他」入力画面
「その他」は、アンケートです。質問に対して「Yes」「No」で回答します。
※1つでも「Yes」がある場合、ビザ申請許可が下りない可能性が高いため、ご注意ください。
パスポートの受け取り方法は、現在郵送サービスを行っていないため、「ビザセンターへ持参」を選択します。
※北海道など地方にお住まいの方で、領事館申請を行う方は郵送サービスをご利用いただけます。
「確認後送信」入力画面
1.「確認後送信」では、いままで入力した内容が表示されます。
入力ミスが無いか必ず確認しましょう。
2.「この申請者は、本人ではなく、代理人が記入したものですか」:「いいえ」を選択してください。
3.全ての内容を確認し、問題が無ければ「私は上記の内容を全てを確認した上で同意します。」にチェックを入れる
4.「申請表を提出する」をクリックする
5.確認画面が出るため、問題が無ければ「確認」、修正をしたい場合は「キャンセル」をクリック
以上で入力は終了です!
「確認」をクリックした後、入力完了画面が出ます。
確認画面で必ず行うこと
1.画面に表示されている「申請番号」を必ずメモすること
2.「申請表をダウンロードする」というアイコンを押して、申請表をダウンロードします。
3.ダウンロードした申請表を印刷しましょう。
中国ビザの申請には、紙の状態での申請表が必要なため、印刷を忘れずに行いましょう!
中国ビザ申請表の印刷方法
中国ビザを申請する際には、必ず紙の状態のビザ申請表をビザ申請センターで提出しなければなりません。
自宅に印刷機が無く、印刷が出来ない方は以下の2つの方法があります。
2.の中国ビザセンターで印刷をする場合、受付カウンターで「ビザ申請表を印刷したい」と伝えると、スタッフがメールアドレスを伝えてくれます。
そのアドレス宛にデータを送付し、センター内にある印刷機にお金を入れると印刷することが出来ます。
データの送付が必要なので、データにアクセスできる状態で出向く必要があるため、ご注意ください!
筆者はセンター内で印刷をしてもらいましたが、あわただしかったので、ネットプリント等で印刷した状態で向かうことをオススメします!
ネットプリントは、コンビニで印刷することが出来ます。
家の近所にあるコンビニを選んでネットプリントを利用すると、便利です!
わからないことがあった時
マニュアル通りに申請書を作成しても、不明な点が出てきた場合、ビザ申請センター内にある「質問メール送信フォーム」から質問をすると、ビザ申請センターから回答を貰えます。
大体1営業日~4営業日ほどで返答が返ってきます。
申請前に不安な点がある人は、是非「質問メール送信フォーム」を活用しましょう。
まとめ
今回は、中国のオンラインビザ申請表の書き方について解説してきました。
中国ビザ申請表は何度かアップデートされており、画面が異なる場合があります。ご了承ください。
また、中国への入国条件は流動的なため、今後大きく変わる場合があります。
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