カンボジア・シェムリアップにある世界遺産でもあるアンコールワット遺跡群を観光するには「アンコールパス」と呼ばれる入場券が必要です。
「アンコールパス」を使用すると遺跡を自由にめぐることができ、期間内であれば何度でも出入り可能です。
チケットの購入方法は、現地のアンコールパス販売所で購入する方法と、事前にオンラインで購入する2つの方法があり、チケットは期間別に3種類あります。
今回は筆者が実際に、2024年1月にアンコールパスをオンラインで購入した方法を徹底的に解説します。
オンラインで買うの心配!ちゃんと使えるの?と不安な方に、少しでも参考になれば嬉しいです!
アンコールパスとは?
「アンコールパス」は、カンボジアのシェムリアップ州にあるアンコールワット遺跡群を観光するために必要な入場券です。
アンコールワットやアンコールトム、ベンメリア遺跡を見たい場合は、必ずこのチケットを購入する必要があります。
アンコール遺跡群とは?
アンコール遺跡群は、1992年にユネスコ世界遺産に登録されました。
遺跡群がある地域は約300万平方メートルと、なんと、東京23区と同じくらいの広さもあるのです。
アンコールパスで入場できる遺跡群
アンコールパスで入場が出来る遺跡群は以下の通りです。
実は、すべての遺跡群がアンコールパスで巡れるわけではないので、注意が必要です!
・アンコールトム (バイヨン)
・タ・プローム遺跡
・ベンメリア遺跡
・クバルスピアン
・バンテアイースレイ遺跡
・ロリュオス遺跡群
・プノン・クロム
・プノン・ボック
チケットの期間内であれば、何度でも出入りが可能です。
アンジェリーナ・ジョリー主演映画『トゥームレイダー』のロケ地となった「タ・プローム遺跡」や、天空の城ラピュタのモデルになった「ベンメリア遺跡」は、全てアンコールパスで行くことが出来ます。
アンコールパスで入場が出来ない遺跡群
反対に、アンコールパスのみでは入場が出来ない遺跡群もあります。
下記の遺跡群は、別途チケットの購入が必要です。
・プリアヴィヒア:10USドル
・バンティチマール遺跡:5USドル
・サンボープレイクック遺跡:10USドル
・プノン・クーレン山:20USドル
因みに、どの遺跡群も、12歳未満は入場料が無料です。
ただし、年齢確認があるため、必ずパスポートを持っていきましょう。
アンコールパスの種類と値段
アンコールパス(Angkor Pass)は、種類が3つあります。
見れる遺跡の種類は変わらず、観光できる日数に違いがあります。
3日券・7日券は、購入日からの有効期限までの間の任意の日に使うことができます。3日間連続、7日間連続で使う必要はありません。
また、1日券の場合、午後5時以降に購入すると、次の日まで使用することが可能です。
年齢確認をされるため、必ずパスポートを持っていきましょう。
何日券を買えばいいの?
アンコールパスで一番人気なのは「3日券」です。
筆者は3日券を買って、実際に巡ったのは2日間でした。
2日目:ベンメリア遺跡+トンレサップ湖のクルージング
遺跡を巡るのが2日間でも、1日券を2枚買うより3日券を買ったほうがお得です。
私たちは遺跡を巡るのが早かったのか、1日目は10時半に終わったので、行こうと思えばベンメリア遺跡も含めて1日券で巡れました。
ただ、カンボジアは日中が暑いため、体力的にも2日間に分けたほうが気楽です!
アンコールパスの購入方法
アンコールパスを購入する方法は2つあります。
・オンラインで購入する方法
ツアーでアンコールワットを巡る場合、観光初日にチケット販売所に寄ってくれるため問題ありません。
また、「アンコールワットに行きたい!」とトゥクトゥクやタクシーの方に伝えると、チケットの有無を確認されます。
ない場合は、立ち寄る前にチケット売り場まで連れて行ってくれますよ!
現地のチケットオフィスでの購入方法
チケットを持っていない場合は、トゥクトゥクやタクシーの運転手などに「チケットを買いたい」と伝えましょう!
そうすると、チケット売り場まで連れて行ってくれます。
チケット販売所の営業時間
朝5:00~夕方17:30
支払い方法
・現金
・クレジットカード
※アンコールワットの朝日鑑賞は朝4~5時台に出発することが多いため、前日までにチケットを購入しておくのがオススメです。
前日までにチケット販売所に行くことが難しい場合は、オンラインでの購入もオススメですよ!
筆者は事前にネットで調べた時に、「オンラインチケットは、やめたほうがいい」という情報を見て、直接販売所に行こうとしたのですが、シェムリアップの到着時間が19時と間に合わず…。
ホテルのスタッフに相談したところ、「え、オンラインで買えばいいよ!サイト送っておくね!」と気さくに言われました!
実際にオンラインで購入しましたが、クレジットカードの情報さえあれば、5分でサクッと、とても簡単に購入できましたし、実際に使う時もスマホ1台で完結て便利だったため、オンライン購入をオススメします!
アンコールパスのオンラインでの購入方法
アンコールパスはオンラインでも購入することが可能です。
実際に筆者が購入した流れを解説します。
1.アンコールパス購入・公式サイトにアクセスする
https://ticket.angkorenterprise.gov.kh/auth/login
アカウント登録をする必要があるため、GoogleまたはFacebookのアカウントで登録をするか、メールアドレスで新規登録(Register Hereをクリック)を行います。
2.ログインし、アンコール遺跡群チケット購入をクリック
会員登録後、ログインすると購入したいチケットの選択画面が表示されます。
「ANGKOR WORLD HERITAGE」という上側のボタンをクリックします。
※パソコンでは左側に表示されます。
3.チケットの種類を選択
1日券・3日券・7日券の中から、欲しいチケットを選択します。
4.入場希望日(初日)を選択
カレンダーの中から、入場をしたい日を選択します。
3日券・7日券は、入場予定の初日を選択します。
5.顔写真をアップロードし、性別等を入力する
顔写真をアップロードし、性別・年齢(大人か子どもか)・国籍を選択します。
顔写真は証明写真ではなく、その場で撮ったものでも問題ありません。
入場時に、本人確認として使われるため、必ず自分の顔写真を使用してください。
6.内容を確認
入力した内容を確認し、問題が無ければ「submit」をクリック
7.支払い
最後にチケット代金を支払います。
支払い方法は「ABA PAY」または「クレジットカード」「デビットカード」のいずれかです。
8.チケットをダウンロード
支払いが完了すると、チケットデータのダウンロード画面が出るので、チケットをダウンロードします。
以上でアンコールパスのオンラインでの購入は完了です。
なんと約5分~10分で購入が出来ます。
以前はアンコールパスを印刷して持参しないといけなかったようですが、2024年1月時点ではスマホの画面を提示するだけで利用可能なため、印刷は不要です。
電池が切れたらどうしよう!と不安な方は、印刷して持っていきましょう!
オンラインのアンコールパスの使い方
アンコールパスは、アンコール遺跡群のエリアに入る時のチケットコントロール(チケット検査所)と遺跡群の入り口の2か所で提示が必要となります。
オンラインで予約した方は、実際にアンコール遺跡群に入場する際には、ダウンロードしたアンコールパスをスマートフォンで提示するだけで問題ありません。
販売所で購入した方は、紙のチケットを提示しましょう。
↑オンラインで予約したアンコールパス
スタッフが確認するのはオレンジで囲まれた「QRコード」です。
スタッフが手に持っているスキャナーで、このQRコードを読み込むことで、入場が可能となります。
まれに本人確認のために、アンコールパスの顔写真部分も見せてくれと言われる場合もありますので、その際には顔写真部分を見せましょう!
スマホの電池さえあれば、紙をわざわざ持って行かなくて済むので、筆者はオンラインでのアンコールパス購入がオススメです!
スマートフォンの充電が無くなると入場が出来なくなってしまうため、必ずモバイルバッテリーを持参しましょう!
軽量モバイルバッテリー
Amazonで「ベストセラー」を常に獲得しているAnkerのモバイルバッテリー。
旅行用に1つは持っておきたい軽量タイプ
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アンコール遺跡群の営業時間
アンコール遺跡群は、それぞれ入場可能な時間が決まっています。
時間帯的に夕陽鑑賞ができない遺跡群もあるため、注意が必要です。
遺跡名 | 入場時間 |
アンコール・ワット | 05:00~17:30 |
アンコールトム | 05:00~17:30 |
ベンメリア遺跡 | 06:00~17:00 |
プノン・バケン | 05:00~19:00 |
プレ・ループ | 05:00~19:00 |
バンテアイ・スレイ | 07:30~17:00 |
クバール・スピアン | 07:30~15:00 |
シェムリアップ市内のWi-Fi事情
宿泊するホテルやゲストハウスはWi-Fiがあるのが一般的で、中心地にあるレストランもWi-Fiを完備していましたが、遺跡群へ向かう途中のタクシーやトゥクトゥク、アンコールワット遺跡群周辺にはフリーWi-Fiはありません。
また、地元民が行くレストランや出店街もWi-Fiは設置されていないため、フリーWi-Fiだけで過ごすとなると不便さを感じます。
そのため、カンボジアへの旅行にはWi-Fiをレンタルするか、SIMカードを事前に購入することをオススメします。
筆者はSIMフリーのスマホを持っているため、カンボジアでも使える「SIMカード」を購入して持っていきました。
1. 手持ちのスマホがSIMフリー対応か確認する
2. Amazonなどでカンボジア対応のSIMカードを購入する
3. 現地に持っていき、SIMカードを差し替える
※自分のSIMカードを無くさないよう気を付けましょう。
4. 上手く電波が入らない場合は、付属の説明書に沿って設定を変える
上記の流れで行えば、基本的には問題なく電波を受信できるため、Wi-Fiをいちいち繋ぎ変えなくて済みます。
Amazonで簡単に購入でき、説明書も日本語で、LINEで相談も受けてもらえるとのことで、私は旅行前には現地のSIMカードを購入しています。
現地でも、空港や街中でSIMカードを買うことが出来ますよ!
ただし、日本語の説明書が無いので、不安な人は割高ですが、日本で買ったほうが安心です!
最近は旅行前にSIMカードを購入していますが、カンボジア用に購入したSIMカードが7カ国で使えるタイプで、トランジット(飛行機の乗り換え)をしたベトナム・ハノイでも使えたのがとても便利でした。
カンボジア旅行にオススメのSIMカード
また、7カ国で使えるので、カンボジアだけでなく他の国も周遊したいという方にとても便利です。
タイ(DTAC)
シンガポール(starhub、M1)
インドネシア(XL)
マレーシア(DiGi、Celecom)
ベトナム(Vinaphone、Viettel)
カンボジア(Metfone、Smart)
香港(SmarTone、HKT、3HK)
手持ちのスマートフォンがSIMフリータイプか必ず確認しましょう!
まとめ
今回はカンボジアでアンコールワット遺跡群を巡るには必須の「アンコールパス」の購入方法を解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
オンラインのアンコールパス購入は、サイトの画面もわかりやすくとてもスムーズでした!
わざわざ事前に販売所に寄る必要もないので、とても便利でした。
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