中国の上海・北京・広州・杭州に旅行・出張に行く際に、手持ちのスマホやPC、ヘアアイロンなどはそのまま使えるの?と悩むことってありますよね。
何も考えずに現地に行った後に、「あれ!充電ができない!」「ヘアアイロンが使えない!」となってしまったら、折角の旅行や出張が台無し…。
中国の電圧は220Vで、コンセントの形状はO2タイプ・Aタイプ・Cタイプがメインで使われているため、基本的に変換プラグは必要ではありません。
今回の記事は、北京に4年・上海に1年いた筆者が、中国国内のコンセント・電圧事情に関して、徹底解説します。
中国のコンセントの形状はOタイプがメインでAタイプ・Cタイプも使える
日本のコンセントは「Aタイプ」、中国では「Aプラグ・Cプラグ・O2プラグ」の3種類が主に使用されています。
どのホテルやアパート・空港でも、A・Cプラグの共有差込口・O2プラグの差込口がそれぞれ1つずつあるコンセントが設置されており、日本で使用している家電製品のプラグがそのまま使えます。
そのため、中国で電化製品を使用するときに、変換プラグは不要です。
しかしながら、Aタイプのコンセントを1口分は確保できますが、「何個かデバイスを充電したい!」という場合は、かわるがわる充電しないといけないため不便です。
「コンセント不足を解消したい」という場合は、O2イプへの変換プラグを1つ持っていると、とても安心です。
O2タイプだけでなく、A・BF・Cタイプすべてに対応しているうえ
USBの差し込みも可能な「マルチ変換プラグ」
全世界で使用できるので、1つ持っておくと便利。
コンパクトでかさばらないのも、オススメ。
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中国の電圧と周波数
中国では電圧が「220V」であるため、電化製品をそのまま使用すると、故障の原因となる場合があります。なぜなら、日本の電化製品は「100V」で動作するようにできているからです。
また、電源周波数も中国では50Hz、日本では50~60Hzなため、日本の60Hzの電化製品を使用する場合は動作が不安定になることがあります。
ただし、日本の電化製品は「50/60Hz」と両方の周波数に対応しているものが多いため、基本的に気にする必要はありません。
中国:220V
日本:100V
iPhoneやスマートフォン・ノートパソコンの充電に変圧器は必要?
中国でiPhoneやスマートフォンを充電する場合、変圧器は必要ありません。
一般的に、スマートフォンやノートパソコンは、全世界で使えるように「100-240V」と幅広い電圧に対応していることが多いです。
対して、「100V」とのみ書かれているものは変圧器が必要です。
変圧器が必要な家電製品って?
例えば電気ケトルや空気清浄機、海外対応していないヘアアイロンなどは中国では使用できないことが多いです。そのため、変圧器が必要です。
手持ちの家電が何Vに対応しているかを確認したい場合は、バッテリーの裏面を見ると記載があります。
↑筆者が所持しているパナソニックのヘアドライヤーは、電圧100V・周波数50-60Hzに対応しているものでした。
海外対応ではないので、中国で使う場合は変圧器が必要そうです。
ノートパソコン
充電器のinputと書かれている部分を見ると、対応電圧がわかります。
ノートパソコンのinputは100-240V
MacBook
MacBookも、見えづらいですがinput:100-240Vと書かれています。
iPad
ipad用の充電器も、input:100-240Vの記載があります。
日本の100Vの家電を中国のコンセントに直接差し込むと、充電器が故障する可能性があります。
また、家電自体が破損する危険もあるため、必ずお持ちの家電の対応電圧を確認しましょう!
筆者は電圧が異なることを知らず、CDプレイヤーを直接コンセントにさして火花を散らした経験があります…。危ないのでご注意を!
変圧器の選び方
変圧器の種類
変圧器には3つの種類があります。
種類 | 機能 | 例 |
ダウントランス | 電圧を低くする | 日本の電化製品を海外で使う |
アップトランス | 電圧を高くする | 海外の電化製品を日本で使う |
アップダウントランス | 電圧を高く・低くする | オールマイティに使える |
220Vの中国で日本の100V対応の電化製品を使う場合は、ダウントラストまたはアップダウントラストが必要です。
消費電力って何?
消費電力とは、W(ワット)またはVAで表される、消費される電気エネルギーのことを指します。
数字が大きいほど、電力を多く消費します。
変圧器にはそれぞれ、消費電力容量(定格容量)があり、それを超えた消費電力の電化製品は使えません。
そのため、変圧器を購入・使用する際は、使用したい電化製品の消費電力よりも大きい容量の変圧器であるか確認する必要があります。
電化製品の消費電力は、本体の私用表示欄や説明書に記載されています。
▼旅行で持っていく電化製品の消費電力目安
電化製品 | 消費電力(W) |
iPhone・スマートフォン | 1~15W |
ノートパソコン | 50~120W |
タブレット | 6~15W |
デジカメ(一眼含む) | 3~6W |
ニンテンドーDS | 2.5W |
電気シェーバー | 10W |
ヘアアイロン | 150~850W |
ドライヤー | 600~1200W |
変圧器は「容量」で選ぶ
使いたい電化製品の消費電力よりも、定格容量が大きい変圧器を持っていく必要があります。
以下が目安です。
・電化製品を30分以上使う場合:消費電力の1.25倍の変圧器を選ぶ
・発電・冷却・モーター仕様の電化製品:消費電力の3倍以上の変圧器を選ぶ
▼中国にオススメの小型変圧器
変換アダプター付き変圧器
変換アダプターを購入せずとも、アダプター付きなので全世界どこでも変圧器が差し込めます。
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ヘアアイロン・ドライヤーは変圧器を使ってOK?
「髪の毛をしっかりセットしたい!」「ホテルのドライヤーは風量が弱いから、自分のドライヤーを持っていきたい!」と、思う方も多いのではないでしょうか。
とても残念なことに、持っている100Vのヘアアイロン・ドライヤーを、中国で変圧器を用いて使用することは、オススメしません。
なぜなら、ドライヤーやヘアアイロンは「消費電力」が大きく、ドライヤー専用の変圧器を購入する必要があります。
通常の変圧器だと、消費電力に耐えられず故障する場合も。
「ヘアアイロンを持っていけなかったら、髪の毛がセットできない!」という方、ご安心下さい。
近年では、使いやすい海外対応のヘアアイロンやドライヤーも増えているので、1つ持っていくと旅行や出張・駐在の時にも便利です。
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また、中国と日本では充電に使用するプラグの形状が異なるため、複数デバイスを効率的に充電したい方は、事前にOタイプの変換プラグを持っていくことをオススメします。
(日本ではOタイプと言いますが、世界的にはIタイプと言います)
Amazonだと500円以下で買えるOタイプの変換プラグもあります。
中国の街中でスマホを充電したいときは?
旅行や出張の途中で、「スマホのバッテリーが無くなった!」「充電したい!」なんて時もあるのでは?
そんな時にオススメの充電方法を解説!
便利なモバイルバッテリースタンド
中国では「モバイルバッテリー」の街中での貸し出しが多くあるので、とても便利です。
実は中国は日本よりも先に街中にモバイルバッテリーの貸し出しサービスが始まっていたほど便利な国なのです。
1日数元でモバイルバッテリーを借りられるスタンドが、街の至る所にあるので、是非使ってみてください。
※WECHATペイやアリペイといったスマホ決済が必要になるため、アカウントを持っていないと利用ハードルが高いです。
馴染みのあるスターバックス
日本人にとって馴染みの強いスターバックス。コーヒーの人気が強くなった中国国内でも、スタバの店舗はたくさんあります。
スタバ内にも日本と同じようにコンセントが設置されている店舗が多く、変換プラグ無しでも使用できます。
中国の空港内
空港内のフリーチャージスポットだと、変換プラグなしでコンセントが使えます。
しかしながら、Aタイプのコンセントが少なくコンセントを使えるところを探すのに時間がかかってしまうことも…。
そのため、Oタイプの変換プラグがあると充電できる可能性が上がるので、とても便利ですよ!
オススメは日本からモバイルバッテリーを持っていく
旅行中はマップを見たり、検索をしたりとスマートフォンを使うことが多いため、スマホの充電がすぐに無くなってしまうことも多いのでは?
そのため、モバイルバッテリーを日本から持って行いくといざというときに便利です。
まとめ
今回は上海・北京・広州・杭州など、中国への出張・旅行時に知っておきたい、中国の電圧・コンセントの形状について解説してきました!
いかがでしたでしょうか??
個人的には、ヘアアイロンやドライヤーは1つ海外対応のものを持っていると、とても便利だと感じています。
ぜひ、参考にしていただけたら嬉しいです。
▼中国のビザ申請!まだまだ複雑なのでチェック必須!
▼中国の銀行が凍結!?凍結解除する方法を解説
▼ベトナムのコンセント事情は?
▼中国語を本格的に学びたい方へ
初めて中国語を学ぶ場合、どの教材を選べばいいのか、悩むことが多いと思います。
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・中国語で自己紹介
・感謝の気持ち「ありがとう」を伝える
・基本的な中国語の挨拶
・さよならの挨拶
・美味しいの中国語